A/Bカーソルを使う

A/Bカーソルを使用して、測定した波形から値を読み取ることができます。また、データ保存や数値演算の範囲を指定できます。

波形から値を読み取る

A/Bカーソルを使用して、測定値、時間、およびカーソル間の時間差を読み取ることができます。

スケーリング機能の使用時は、スケーリング後の値を表示します。

 

1 [画面]で、表示を[波形+数値]に設定する

2 表示する項目を[カーソル]に設定する

3 A/Bカーソルの設定で、[ON]を選択する

画面にA/Bカーソルが表示されます。

Cursorアイコンが表示されている場合、A/Bカーソルの設定が[OFF]でも、SCROLL/CURSORキーのいずれかを押すと、自動で[ON]になります。

4 A/Bカーソルの種類を選択する

縦軸

縦軸カーソル

  • A/Bカーソル位置の時間値*1

  • A/Bカーソルと波形の交点の測定値

  • BカーソルとAカーソルの時間値の差(B−A)*1

  • BカーソルとAカーソルの測定値の差(B−A)

横軸

横軸カーソル

  • A/Bカーソル位置の測定値

  • BカーソルとAカーソルの測定値の差(B−A)

  1. *1

    本器のカーソル読み値は、「分(min)」の単位を「m」で表示します。

5 表示する内容を選択する

A, B

Aカーソルの測定値、Bカーソルの測定値

A, B−A

Aカーソルの測定値、BカーソルとAカーソルの測定値の差(B−A)

B, B−A

Bカーソルの測定値、BカーソルとAカーソルの測定値の差(B−A)

A, コメント

Aカーソルの測定値、各チャネルのコメント

B, コメント

Bカーソルの測定値、各チャネルのコメント

B− A, コメント

BカーソルとAカーソルの測定値の差(B−A)、各チャネルのコメント

6 移動するA/Bカーソルを選択する

カーソルA

Aカーソルだけを移動します。

カーソルB

Bカーソルだけを移動します。

同時

AカーソルとBカーソルを同時に移動します。

7 画面右上のボタン(例:[1/2])で、表示するチャネルを変更する

8 SELECTキーを押して、Cursorアイコンを表示する

SELECTキーを押すたびに、Cursorアイコン(A/Bカーソルの移動)とScroll アイコン(波形の移動)が切り替わります。

Cursorアイコンは、取扱説明書 詳細編「1.13 波形を観測する」をご覧ください。

9 SCROLL/CURSORキーを押して、A/Bカーソルを移動する

各キーの動作

大きく左へカーソルを移動します
(10データポイントごと)。

SELECT +

5マス分左へカーソルを移動します。

大きく右へカーソルを移動します
(10データポイントごと)。

SELECT +

5マス分右へカーソルを移動します。

細かく左へカーソルを移動します
(1データポイントごと)。

SELECT +

1マス分左へカーソルを移動します。

細かく右へカーソルを移動します
(1データポイントごと)。

SELECT +

1マス分右へカーソルを移動します。

10 A/Bカーソルの測定値を確認する

  1. (1)

    A/Bカーソルが波形から読み取った値が表示されます。

  2. (2)

    欄外には、A/Bカーソルで算出した周波数が表示されます。周波数は、A/Bカーソルが読み取った時間値の逆数です。

A, B

トリガポイントからAカーソルまでの周波数、トリガポイントからBカーソルまでの周波数

A, B−A

トリガポイントからAカーソルまでの周波数、AカーソルからBカーソルまでの周波数

B, B−A

トリガポイントからBカーソルまでの周波数、AカーソルからBカーソルまでの周波数

A, コメント

トリガポイントからAカーソルまでの周波数

B, コメント

トリガポイントからBカーソルまでの周波数

B− A, コメント

AカーソルからBカーソルまでの周波数

 

数値演算で、測定した波形の最大値、最小値、平均値などを算出できます。

取扱説明書 詳細編「6.1 数値演算を実行する」