トリガ機能を有効にする

トリガ機能で、記録を開始/停止する方法を紹介します。

共通設定

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1 [トリガ機能]で、トリガを[ON]に設定する

OFF, ON

トリガ機能が[ON]になり、トリガの設定項目が有効になります。

2 [トリガタイミング]で、トリガが成立したときの動作を選択する

開始

トリガ条件が成立すると、記録を開始します(開始トリガ)。

例:温度が50°C以上になったら記録を開始する

停止

トリガ条件が成立すると、記録を停止します(停止トリガ)。

例:電圧が1 Vを下回ったら記録を終了する

開始&停止

開始のトリガ条件が成立すると記録を開始し、記録中に停止のトリガ条件が成立すると記録を停止します。

例:温度が50°C以上になったら記録を開始し、100°C以上になったら記録を終了する

3 [プリトリガ]で、トリガより前に記録したい時間または日数を設定する

トリガポイント(トリガがかかった時点)より前のデータを記録できます。異常な現象になる前のデータを記録できるため、トラブルの解析に役立ちます。

[トリガタイミング]でトリガが成立した場合の動作を[停止]に設定したときは、プリトリガは無効です。

日、時、分、秒

本器で設定できる最大日数は99日です。

トリガ後の波形も記録する場合は、記録時間をプリトリガより長く設定します。

4 [トリガ条件]で、トリガが成立する条件を選択する

各種トリガ(アナログ、パルス、ロジック、波形演算、外部、およびインターバル)間の成立条件を、論理積(AND)または論理和(OR)で設定します。

トリガソースがすべてOFFのとき(トリガの設定をしていないとき)は、すぐに記録を開始します(フリーラン)。

OR

いずれか1つのトリガ条件が成立するとトリガがかかります。

トリガ成立条件はエッジで判定します。

AND

すべてのトリガ条件が成立するとトリガがかかります。

トリガ成立条件はレベルで判定します。

測定開始時点でトリガ条件が成立しているときは、トリガはかかりません。トリガ条件が不成立から成立に変化するとトリガがかかります。

 

例:波形が下から上に0 Vを横切ったときにトリガをかける

種類:レベルトリガ

レベル:0 V

スロープ:↑

[OR]

一方が0 Vを下から上に横切るとトリガがかかる

[AND]

一方が0 Vより上で、もう一方が下から上に横切るとトリガがかかる

プリトリガ待ちとトリガ待ちの違い

測定を開始すると、プリトリガで設定した時間分、トリガの受付を禁止します。この期間は、画面に[プリトリガ待ち]と表示されます。プリトリガ分の時間が経過すると、トリガの成立を待ちます。この期間は、画面に[トリガ待ち]と表示されます。

プリトリガ待ちの期間は、トリガ条件が成立してもトリガはかかりません。

プリトリガと記録時間の関係

記録時間がプリトリガより短い場合

記録時間がプリトリガより長い場合