安全について

本器とユニットは、IEC 61010安全規格に従って設計し、出荷前の試験により安全な状態であることを確認しています。しかし、この取扱説明書の記載事項を守らない場合は、本器が備えている安全確保のための機能が損なわれるおそれがあります。

本器を使用する前に、次の安全に関する事項をよくお読みください。

危険

この取扱説明書を熟読し、十分に内容を理解してから本器を使用する

本器の使い方を誤ると、重大な人身事故または本器の破損を引き起こすおそれがあります。

警告

電気計測器を初めて使う場合は、電気計測の経験がある方の監督の下で本器を使用する

作業者が感電したり、発熱、火災、短絡によるアーク放電などを引き起こしたりするおそれがあります。

測定カテゴリについて

測定器を安全に使用するために、IEC61010に測定カテゴリが規定されています。主電源回路に接続することを意図した試験および測定回路は、主電源回路の種類により、3つのカテゴリに分類されています。

危険

測定器の定格測定カテゴリの範囲を超える主電源回路の測定に、その測定器を使用しない

定格測定カテゴリのない測定器を、主電源回路の測定に使用しない

重大な人身事故、もしくは測定器または設備の破損を引き起こすおそれがあります。

CAT II

低電圧主電源供給システムの使用点(コンセントおよび類似の箇所)に直接接続する試験および測定回路に適用する。

例:家電製品、携帯器具、および類似の機器の主電源回路、ならびに固定設備のコンセントの使用者側だけでの測定

CAT III

建造物の低電圧主電源供給システムの配電部分に接続する試験および測定回路に適用する。

例:固定設備での配電盤(二次側メーターを含む)、光電池パネル、回路遮断機、配線、付帯するケーブル、バスバー、接続ボックス、スイッチ、およびコンセントでの測定、ならびに、固定設備に永続接続する産業用機器および据え付けモーターのような他の機器での測定

CAT IV

建造物の低電圧主電源供給システムの供給源に接続する試験および測定回路に適用する。

例:建造物設備内の主電源ヒューズまたは回路遮断器の前に装備するデバイスでの測定