設定例(熱電対で温度計測)

本器と直結ユニットで温度を計測する場合の設定例を紹介します。

次の機器を使用して、温度を計測します。

  • LR8450またはLR8450-01

  • 直結ユニット:U8550 電圧・温度ユニット

  • 熱電対:9810 K熱電対

測定の準備

1 メディアを取り付ける

SDメモリカード・USBメモリ

2 ユニットの入力端子 U1-1 に、9810 K熱電対を接続する

9810の赤色ケーブルを+(プラス)端子、白色ケーブルを-(マイナス)端子に接続します。

電圧ケーブル、熱電対の結線

操作方法

1 SETキーを押して、メインタブ[測定] > サブタブ[記録]の画面を表示する

記録条件を次のように設定します。

 

番号

設定項目

設定条件

説明

1

測定開始

手動

キーの操作で、記録を開始します。

2

測定停止

手動

キーの操作で、記録を停止します。

3

記録モード

ノーマル

変更できません。

4

記録間隔

1 s

1秒ごとに温度を記録します。

5

繰り返し記録

OFF

繰り返し記録をしません。1回の測定で終了します。

6

記録時間

連続記録

STOPキーを押すまで記録を継続します。

7

警報元データ記録

OFF

警報機能を使用しません。

8

同期運転

OFF

同期運転を使用しません。

2 SETキーを押して、メインタブ[チャネル] > サブタブ[個別設定]の画面を表示する

本器では、入力チャネルを「Un-m」のように表します。
「n」はユニット番号、「m」はチャネル番号を示します。

 

U1-1(ユニット1のチャネル1)の入力条件を、次のように設定します。

 

番号

設定項目

設定条件

説明

1

チェックボックス

チェックボックスを選択したチャネルの測定を行います。

2

入力の種類

熱電対

熱電対で温度を計測します。

3

レンジ

100°C

-100°Cから100°Cまでの温度を計測します。

4

種類

K

熱電対の種類を選択します。9810は、K熱電対です。

5

断線検出

OFF

断線検出機能を使用しません。

6

接点補償

INT

測定ユニット内部で基準接点補償をします。

サブタブを[Unit 1]にすると、15チャネル分の設定が表示されます。

U1-2からU1-15は測定しないので、チェックボックスを外します。

 

3 測定を開始する

STARTキーを押します。

確認のウインドウ[測定を開始しますか?]が表示されます。

[はい]を選択し、ENTERキーを押すと、測定を開始します。

 

波形+設定 画面

 

WAVEキーを押すたびに、画面表示が切り替わります。

 

波形画面

波形+数値画面

数値画面

警報画面

 

[X-Y合成]がONのときは、[XY+設定][XY+数値]の画面も表示されます。

取扱説明書 詳細編「1.15 X-Y合成をする」

4 測定を停止する

STOPキーを押します。

確認のウインドウ[測定を停止しますか?]が表示されます。

[はい]を選択し、ENTERキーを押すと、測定を停止します。

5 測定した波形データを保存する

SAVEキーを押すと、保存ウインドウが表示されます。

[保存種類][波形データ][形式][バイナリー形式(MEM)]を選択します。

[保存]ENTERキーを押すと、保存を実行します。

 

 

本器に読み込むことができる波形データは、バイナリー形式(本器の専用形式)です。
ファイル名を指定しないときは、自動でファイル名が付きます。

6 保存した波形データを読み込む
FILEキーを押すと、ファイル一覧画面が表示されます。

波形データは、[HIOKI] > [LR8450] > [DATA] > [yy-MM-dd]のフォルダーに保存されます。
(yy-MM-ddには、年-月-日の数字が入ります)

 

ファイルを選択してENTERキーを押すと、読み込みウインドウが表示されます。

[OK]ENTERキーを押すと、読み込みを実行します。

 

 

各データは、次のフォルダーに保存されます。

  • CONFIG:設定データ

  • DATA:波形データ

  • MEASURE:数値演算の結果

  • PICTURE:画像データ