設定例(熱電対で温度計測)
本器と直結ユニットで温度を計測する場合の設定例を紹介します。
次の機器を使用して、温度を計測します。
測定の準備
1 メディアを取り付ける
2 ユニットの入力端子 U1-1 に、9810 K熱電対を接続する
9810の赤色ケーブルを+(プラス)端子、白色ケーブルを-(マイナス)端子に接続します。
操作方法
1 SETキーを押して、メインタブ[測定] > サブタブ[記録]の画面を表示する
記録条件を次のように設定します。
番号 |
設定項目 |
設定条件 |
説明 |
---|---|---|---|
1 |
測定開始 |
手動 |
キーの操作で、記録を開始します。 |
2 |
測定停止 |
手動 |
キーの操作で、記録を停止します。 |
3 |
記録モード |
ノーマル |
変更できません。 |
4 |
記録間隔 |
1 s |
1秒ごとに温度を記録します。 |
5 |
繰り返し記録 |
OFF |
繰り返し記録をしません。1回の測定で終了します。 |
6 |
記録時間 |
連続記録 |
STOPキーを押すまで記録を継続します。 |
7 |
警報元データ記録 |
OFF |
警報機能を使用しません。 |
8 |
同期運転 |
OFF |
同期運転を使用しません。 |
2 SETキーを押して、メインタブ[チャネル] > サブタブ[個別設定]の画面を表示する
本器では、入力チャネルを「Un-m」のように表します。
「n」はユニット番号、「m」はチャネル番号を示します。
U1-1(ユニット1のチャネル1)の入力条件を、次のように設定します。
番号 |
設定項目 |
設定条件 |
説明 |
---|---|---|---|
1 |
チェックボックス |
|
チェックボックスを選択したチャネルの測定を行います。 |
2 |
入力の種類 |
熱電対 |
熱電対で温度を計測します。 |
3 |
レンジ |
100°C |
-100°Cから100°Cまでの温度を計測します。 |
4 |
種類 |
K |
熱電対の種類を選択します。 |
5 |
断線検出 |
OFF |
断線検出機能を使用しません。 |
6 |
接点補償 |
INT |
測定ユニット内部で基準接点補償をします。 |
サブタブを[Unit 1]にすると、15チャネル分の設定が表示されます。
U1-2からU1-15は測定しないので、チェックボックスを外します。
3 測定を開始する
|
STARTキーを押します。 |
確認のウインドウ[測定を開始しますか?]が表示されます。
[はい]を選択し、ENTERキーを押すと、測定を開始します。
波形+設定 画面
WAVEキーを押すたびに、画面表示が切り替わります。
波形画面
|
波形+数値画面
|
数値画面
|
警報画面
|
[X-Y合成]がONのときは、[XY+設定]と[XY+数値]の画面も表示されます。
取扱説明書 詳細編「1.15 X-Y合成をする」
4 測定を停止する
|
STOPキーを押します。 |
確認のウインドウ[測定を停止しますか?]が表示されます。
[はい]を選択し、ENTERキーを押すと、測定を停止します。
SAVEキーを押すと、保存ウインドウが表示されます。
[保存種類]で[波形データ]、[形式]で[バイナリー形式(MEM)]を選択します。
[保存]でENTERキーを押すと、保存を実行します。
本器に読み込むことができる波形データは、バイナリー形式(本器の専用形式)です。
ファイル名を指定しないときは、自動でファイル名が付きます。
6 保存した波形データを読み込む
FILEキーを押すと、ファイル一覧画面が表示されます。
波形データは、[HIOKI] > [LR8450] > [DATA] > [yy-MM-dd]のフォルダーに保存されます。
(yy-MM-ddには、年-月-日の数字が入ります)
ファイルを選択してENTERキーを押すと、読み込みウインドウが表示されます。
[OK]でENTERキーを押すと、読み込みを実行します。
各データは、次のフォルダーに保存されます。
-
CONFIG:設定データ
-
DATA:波形データ
-
MEASURE:数値演算の結果
-
PICTURE:画像データ